猫背が酷いと身体が傷んでしまう。どこら辺が集中的に痛む?
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用が増え、気がつけば背中が丸くなっているという方は多いかもしれません。猫背が続くと、見た目の印象だけでなく、身体にもさまざまな負担がかかります。そして、その負担が積み重なることで、特定の部位に痛みを感じやすくなります。今回は、猫背によって身体のどこが集中的に痛みやすいのか、そしてその影響を減らすために気をつけるべきことについて解説します。
猫背によって痛みを感じやすい部位
猫背は単に姿勢が悪いというだけでなく、筋肉や関節、神経にまで影響を及ぼします。その結果、次のような部位に痛みを感じやすくなります。
◎ 首や肩の痛み
猫背の姿勢では、頭が前に突き出た状態になりやすく、首や肩に過度な負担がかかります。特に、長時間この姿勢が続くと、首の後ろの筋肉が常に緊張した状態となり、痛みやコリを引き起こします。さらに、肩甲骨周辺の筋肉も引っ張られるため、肩こりの原因にもなります。
◎ 背中の痛み
背中が丸まることで、背骨周辺の筋肉に余計な負担がかかります。本来、背骨は適度なS字カーブを描くことで、上半身の重みを分散させています。しかし、猫背の姿勢ではこのカーブが崩れ、背中の一部に過剰な圧力がかかってしまいます。その結果、慢性的な背中の張りや痛みを感じることが多くなります。
◎ 腰の痛み
猫背が続くと、骨盤の位置が前後にずれやすくなります。特に、骨盤が後ろに傾くと、腰の筋肉が必要以上に引き伸ばされ、腰痛を引き起こす原因となります。また、腰に負担がかかることで、ぎっくり腰のリスクが高まることもあるため注意が必要です。
◎ 頭痛
猫背によって首や肩の筋肉が緊張すると、血流が悪くなり、頭痛が起こることがあります。特に、後頭部やこめかみ付近に重だるい痛みを感じることが多く、ひどくなると集中力の低下や疲労感につながることもあります。
◎ 手や腕のしびれ
猫背の状態が長期間続くと、首から肩にかけて走る神経が圧迫されることがあります。これによって、手や腕にしびれを感じることがあり、日常生活にも影響を及ぼしてしまう可能性があります。
猫背による痛みを軽減するためのポイント
猫背による痛みを防ぐためには、日常生活の中で次のような点に気をつけることが大切です。
◎ 正しい姿勢を意識する
デスクワークの際は、椅子に深く座り、背筋をまっすぐ伸ばすことを意識しましょう。パソコンの画面は目の高さに調整し、首が前に出ないようにすることがポイントです。また、スマートフォンを見るときは、画面をできるだけ顔の高さに近づけることで、首への負担を減らすことができます。
◎ 適度にストレッチを行う
長時間同じ姿勢が続くと、筋肉が硬くなりやすくなります。1時間に1回は立ち上がって軽く体を動かしたり、肩や背中を伸ばすストレッチを取り入れたりすることが大切です。特に、肩甲骨を寄せる動きや、胸を開くストレッチは、猫背による負担を軽減するのに効果的です。
◎ 体幹を鍛える
猫背を改善するためには、姿勢を支える体幹の筋肉を強化することが重要です。特に、背中やお腹周りの筋肉を鍛えることで、自然と良い姿勢を保ちやすくなります。無理のない範囲で、軽い体幹トレーニングを取り入れるとよいでしょう。
◎ こまめに動く習慣をつける
座りっぱなしや立ちっぱなしの時間が長くなると、筋肉が緊張しやすくなります。日常生活の中で意識的に体を動かすことが大切です。例えば、エレベーターを使わず階段を利用する、仕事の合間に軽いストレッチを行うなど、小さな習慣を積み重ねることが、猫背の改善につながります。
まとめ
猫背の状態が続くと、首や肩、背中、腰などに痛みを感じやすくなります。さらに、頭痛や手のしびれといった症状が現れることもあり、日常生活に影響を及ぼすことも少なくありません。こうした痛みを防ぐためには、正しい姿勢を意識し、適度なストレッチや運動を取り入れることが大切です。
整骨院元宇城松橋院では、一人ひとりの姿勢や身体の状態に合わせたケアを行っています。猫背による痛みや不調が気になる方は、お気軽にご相談ください。