産後原因不明の頭痛になった。なぜ?そのメカニズムを解説
産後は、体の回復とともにさまざまな不調が出やすい時期です。その中でも、「出産後、原因が分からないまま頭痛が続く」という悩みを抱える方は少なくありません。
産前には感じなかったのに、産後から頻繁に頭が重く感じたり、ズキズキと痛みを感じることもあります。このような頭痛は、単なる疲れや睡眠不足だけが原因ではなく、産後特有の体の変化が関係していることが多いです。
今回は、産後の頭痛が起こる理由と、そのメカニズムについて解説していきます。
産後の頭痛が起こりやすい理由とは?
出産を終えた体は、急激な変化を経験します。そのため、さまざまな要因が絡み合って頭痛が出やすくなります。
1. ホルモンバランスの変化
妊娠中に増加していたホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)が、出産後に急激に減少します。このホルモンの変動が、自律神経のバランスを崩しやすくし、 血管の収縮や拡張が不安定 になることで頭痛につながることがあります。
特に、産後すぐはホルモンが大きく変化するため、 「理由は分からないけれど頭が痛い」 と感じる方が多いです。
2. 授乳による影響
母乳を作るためには、大量の水分が必要になります。そのため、 体内の水分量が不足しがち になり、血液がドロドロになりやすくなります。
水分不足が続くと、 脳の血流が滞り、頭痛を引き起こす原因 になることもあります。
また、授乳の姿勢が悪いと 首や肩に負担がかかり、筋肉が緊張して頭痛が出る こともあるので、姿勢にも気をつけたいポイントです。
3. 睡眠不足やストレスの影響
産後は赤ちゃんのお世話で、どうしても 睡眠時間が短くなりがち です。
睡眠不足が続くと、 脳の疲労が回復しにくく なり、自律神経の働きが乱れやすくなります。結果として、 交感神経が過剰に働き、血管の収縮が強まり頭痛につながる ことがあります。
また、産後は慣れない育児によるストレスや、環境の変化による精神的な負担も大きく、これも頭痛を引き起こす原因になりやすいです。
産後の頭痛を和らげるためにできること
頭痛を軽減するためには、体の状態に合ったケアが大切です。無理をせず、できる範囲で少しずつ整えていきましょう。
1. 水分補給をしっかり行う
授乳中は普段よりも 多めの水分 を意識的に摂ることが大切です。
おすすめの水分補給:
常温または白湯をこまめに飲む
カフェインを控えめにする(カフェインは利尿作用があり、水分が抜けやすくなるため)
スープや味噌汁など、食事からも水分を摂る
2. 姿勢を意識してみる
授乳や抱っこをする際に、 猫背になっていないか を意識することがポイントです。
正しい姿勢を意識すると、 首や肩への負担が減り、血流が改善しやすくなる ため、頭痛の軽減につながることが期待できます。
姿勢のチェックポイント:
背筋を伸ばし、お腹に軽く力を入れる
授乳時はクッションを活用し、腕や肩への負担を減らす
スマホを見るときは、 顔を下げすぎず、目線の高さを意識する
これらの意識をするだけでも、頭痛を軽減しやすくなります。
3. 深呼吸をしてリラックスする
ストレスや睡眠不足で自律神経が乱れると、頭痛が出やすくなります。
深い呼吸を意識すると、副交感神経が働きやすくなり、体の緊張がほぐれやすくなります。
おすすめの呼吸法:
ゆっくり鼻から息を吸い、お腹を膨らませる
口からゆっくり息を吐き、体の力を抜く
1回10秒くらいのペースで3〜5回繰り返す
これを1日数回意識するだけでも、リラックスしやすくなります。
まとめ
産後の頭痛は、 ホルモンバランスの変化、水分不足、睡眠不足、ストレスなどが関係していることが多い です。
すぐに対処できることとして、 水分補給、姿勢の見直し、深呼吸をする ことを意識すると、頭痛の軽減につながることが期待できます。
「なかなか頭痛が良くならない」「姿勢が気になるけれど、どうすればいいか分からない」といった方は、 一度専門家に相談してみるのもおすすめ です。[整骨院元宇城松橋院] では、産後の体のケアについても対応していますので、お悩みの方はお気軽にご相談ください。