ぎっくり腰、何日で治る?仕事復帰までの期間は?
ぎっくり腰を経験された方は、「この痛み、いつまで続くのだろう」「仕事に戻っても大丈夫なのか」といった不安を抱えやすくなります。動くだけでもつらい状態が続くと、日常生活そのものが大きな負担に感じてしまうこともあります。
今回は、10年以上にわたって15000人以上の身体のケアに携わってきた柔道整復師の視点から、ぎっくり腰から回復までの流れや、仕事復帰の目安について、わかりやすくお伝えしていきます。
ぎっくり腰とはどんな状態?
ぎっくり腰は、正式には「急性腰痛」と呼ばれるものです。突然腰に強い痛みが現れ、動くのも困難な状態になってしまいます。
重い荷物を持ち上げた時、朝起き上がる瞬間、くしゃみをした拍子など、きっかけはさまざまです。
急激な筋肉の収縮や、関節・靭帯まわりの負担が一時的に高まることで、筋肉が緊張し、痛みを感じやすくなります。この痛みは、身体を守ろうとする反応のひとつと考えられています。
痛みのピークはいつまで続くの?
ぎっくり腰の痛みは、発症から1〜3日ほどでピークを迎えることが多く、安静にしていると徐々に落ち着いてくることが一般的です。
ただし、痛みの程度や回復までのスピードには個人差があり、年齢や体力、もともとの腰の柔軟性などによって違いが見られます。無理に動かすことは避け、まずは身体を休ませることが大切です。
ぎっくり腰は何日くらいで落ち着く?
多くのケースでは、発症からおよそ3日~1週間ほどで痛みが緩和されてきます。
この期間には、少しずつ日常の動作が可能になる方が多く、椅子に座ったり、軽い歩行ができるようになっていきます。
ただし、痛みが引いてきても、筋肉の緊張が残っている場合や、姿勢のクセが続いていると、再発しやすい傾向があります。違和感が完全に消えるまでには、2週間~3週間程度かかることもあります。
仕事復帰はいつ頃が目安?
立ち仕事や重い物を扱う業務に就いている方は、無理に動いてしまうと再び腰に負担がかかってしまいます。そのため、次のような点を参考にしながら、無理のないタイミングでの職場復帰を意識してみてください。
痛みが和らいで、歩行や立ち座りがスムーズに行えるようになったとき
腰に力を入れた動作(荷物を持つ・前かがみ)が楽になってきたとき
コルセットやサポーターを装着した状態で日常動作が安定していると感じられたとき
このような条件がそろってきた場合、発症から1週間〜10日前後での仕事復帰が可能になるケースが多く見られます。デスクワークなど負担の少ない作業内容であれば、比較的早めの復帰が検討しやすくなります。
早く回復するために心がけたいこと
ぎっくり腰の回復には、安静だけでなく、タイミングを見ながらの軽い運動や、腰まわりの血流を促す工夫も大切です。無理をしない範囲でのストレッチや体操は、回復スピードをサポートしてくれます。
また、再発を予防するためには、普段の姿勢や身体の使い方を見直すことも欠かせません。腰だけでなく、股関節や背中、太ももまわりの柔軟性も関係しているため、身体全体のバランスを整えていくことが大切です。
最後に
ぎっくり腰は、数日で落ち着いていくことが多いものの、油断すると再発を繰り返してしまいやすいものです。痛みが引いたあとも、日々の身体の使い方やケアの方法に目を向けておくことで、安心して生活を送ることができます。
整骨院元宇城松橋院では、ぎっくり腰の急性期からその後のメンテナンスまで、身体の状態に合わせたケアを行っております。無理をせず、安心して仕事や日常生活に戻るためのサポートをご希望の方は、どうぞお気軽にご相談ください。