腰が痛いのはなぜ?場所別で分かる痛みの原因
腰の痛みは日常生活の中でも多くの方が経験しやすい不調のひとつです。一言に「腰が痛い」と言っても、その痛む場所によって原因が異なることがあります。痛みの出る場所や感じ方によって、どの筋肉や関節が関係しているのか、あるいはどんな生活習慣が影響しているのかを推測する手がかりになります。
今回は、10年以上にわたり15,000人以上の身体に向き合ってきた柔道整復師として、腰痛の部位別の原因について分かりやすくお伝えします。ご自身の腰の痛みの傾向と照らし合わせながら、体のケアに役立てていただければと思います。
腰の中央が痛む場合
腰のちょうど真ん中あたりに重だるい痛みを感じる方は、姿勢のクセや長時間の同じ姿勢によって背骨まわりの筋肉に負担がかかっている可能性があります。特にデスクワークや運転などで同じ姿勢が続く方に多く見られる傾向です。
この部分には「脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)」という姿勢を支える筋肉があり、疲労がたまると緊張が続き、だるさや鈍い痛みとして現れます。急に負荷がかかると、筋肉が一時的に硬直し、動きにくさや痛みを感じることもあります。
腰の左右どちらか片側が痛む場合
左右のどちらか一方に偏って痛みがある場合は、骨盤のゆがみや左右の筋力バランスの差が関係している可能性があります。片足に重心をかける立ち方や、いつも同じ側でカバンを持つといった習慣が続くことで、骨盤が傾きやすくなります。
この状態では、「腰方形筋(ようほうけいきん)」や「中殿筋(ちゅうでんきん)」などが偏って緊張し、片側だけに痛みを感じやすくなります。違和感を放っておくと、痛みが腰からお尻、太ももの外側まで広がることもあります。
腰の下のほう、骨盤付近が痛む場合
骨盤のきわや、腰の一番下あたりに違和感がある場合は、股関節や骨盤まわりの筋肉がうまく働いていない可能性があります。とくに「腸腰筋(ちょうようきん)」や「大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)」といった筋肉の緊張が関連しているケースが多く見られます。
この部分が硬くなると、立ち上がる動作や前かがみの姿勢で痛みを感じやすくなります。ときには骨盤の左右差や反り腰姿勢が影響して、日常の些細な動作でも負担を感じるようになります。
お尻のあたりに痛みを感じる場合
腰ではなく、お尻の中心あたりやその周辺に違和感を感じる場合は、「梨状筋(りじょうきん)」と呼ばれる深層の筋肉が影響している可能性があります。特に座っている時間が長い方に多く見られ、お尻の奥が重たいような感覚になることがあります。
梨状筋は坐骨神経の近くを通っているため、筋肉が緊張すると神経にも影響が出やすくなります。足のしびれや突っ張るような感覚を併発することもあるため、注意が必要です。
整骨院でのサポートの重要性
腰の痛みは痛む場所によって原因が異なるため、セルフケアだけでは変化が出にくい場合もあります。そのようなときには、身体の構造を熟知した専門家に相談することがおすすめです。
たとえば、熊本県宇城市の「整骨院元宇城松橋院」では、痛みの出ている場所だけでなく、日々の姿勢や筋肉の使い方まで丁寧に確認しながらサポートを行っています。腰の状態を細かく分析することで、無理のないケア方法を提案しています。
まとめ
腰の痛みといっても、痛みの出る場所やその原因は人それぞれです。腰の真ん中、片側、骨盤の周辺、お尻と、それぞれに関係している筋肉や生活習慣が異なります。だからこそ、ご自身の痛みの位置を把握し、それに合った対策をしていくことが大切です。
日常生活の中での小さな気づきが、腰の負担を減らす第一歩になります。ご自身で判断がつきにくい場合や、なかなか楽にならない場合は、「整骨院元宇城松橋院」のような専門の整骨院に相談してみてください。