お寺で長く座った後に腰が重いのはなぜ?股関節から考える座り方
法要や行事で長く座った後、立ち上がろうとすると腰が重い。
歩き始めれば少し楽になるのに、座った直後だけ腰が伸びにくい。
普段の生活ではそれほど困らないのに、お寺で長く座った時だけ気になると、「年齢のせいかな」と考える方もいるかもしれません。
長く座った後の腰の重さには、腰だけでなく股関節の動きが関わることがあります。座っている間は股関節を曲げた状態が続き、立ち上がる時には一気に伸ばす必要があります。この切り替えがスムーズでないと、腰を反らせたり前かがみになったりして動きを補う場合があります。
正座・あぐら・椅子では股関節の使い方が違います
お寺では、座り方が普段と違うことがあります。
正座をする。
あぐらで座る。
低い椅子を使う。
途中で座り方を変える。
どれも「座る」という動作ですが、股関節や膝の位置は同じではありません。
正座では股関節と膝を曲げた状態が続きます。
あぐらでは股関節を外へ開く動きが加わります。
低い椅子では、一般的な椅子より股関節が深く曲がることがあります。
普段こうした姿勢をあまり取らない方では、長時間続けた後に身体が固まったように感じることがあります。
腰が重いからといって、座っている間ずっと腰だけに負担がかかっているとは限りません。
立ち上がる時は股関節を曲げた状態から伸ばします
座っている間、股関節は曲がっています。
そこから立つ時には、
上半身を前へ移す。
足裏へ体重を乗せる。
股関節を伸ばす。
膝を伸ばす。
身体を起こす。
という流れが必要です。
股関節が動きにくくなっていると、身体を起こす最後の場面で腰を強く反らせることがあります。
反対に、立った後もしばらく前かがみになり、腰が伸び切らない方もいます。
このため「座っている時は平気なのに、立った瞬間だけ腰が重い」という状態が起こることがあります。
腰が重い時に「座り方が悪かった」と決めなくても大丈夫です
長く座った後に腰が気になると、姿勢が悪かったのではないかと思う方もいます。
背筋を伸ばしておけばよかった。
もっときれいに正座すればよかった。
あぐらをかかなければよかった。
しかし、どの姿勢でも長く固定されれば、身体は動き出しにくくなることがあります。
大切なのは、完璧な姿勢を保つことではありません。
同じ座り方をどのくらい続けたのか。
途中で足を動かせたか。
立った直後にどの場所が伸びにくいのか。
この方が、腰の重さを整理する材料になります。
正座の後と椅子の後で腰の感じが違うならヒントになります
腰の状態を知るために、座り方による違いを比べてみましょう。
普段の椅子では平気なのに、正座の後だけ重い。
あぐらを長く続けると片側だけ気になる。
低い椅子から立つ時が特につらい。
こうした違いがあれば、股関節の動く方向や深さが関係している可能性があります。
正座では、立ち上がる前に足の位置を大きく変える必要があります。
あぐらでは、外へ開いていた股関節を正面へ戻します。
低い椅子では、深く曲がった股関節から身体を持ち上げます。
「何分座ったか」だけでなく、「どんな座り方の後に出るか」を覚えておくと、身体の特徴が分かりやすくなります。
股関節が硬いと立ち上がりで腰へ動きを借りることがあります
股関節は、脚を前後左右へ動かす大きな関節です。
座った状態から立つ時にも大きく使います。
ところが、日頃から座る時間が長かったり、歩く機会が少なかったりすると、股関節を大きく伸ばす場面が減ります。
すると、立ち上がる時に股関節だけでは身体を起こしにくくなり、腰や上半身で動きを補う場合があります。
特に、
立った瞬間に腰を反らせる。
片手を床や膝について立つ。
いつも同じ足を先に出す。
という動きがある方は、腰と股関節を一緒に見てみたいところです。
片側だけ腰が重い時は立ち上がる足にも注目します
お寺で床から立ち上がる時、左右をまったく同じように使う方は多くありません。
片足を先に立てる。
その足へ体重を乗せる。
手をついて身体を起こす。
毎回同じ側から立つ方もいます。
その使い方が長く続くと、左右の股関節で役割が変わることがあります。
片側だけ腰が重くなる方は、どちらの足を先に出しているか確認してみてください。
左右差そのものが悪いわけではありません。
ただ、いつも同じ方向へ身体を動かしていると、負担が偏る場合があります。
お寺へ行く日は座る前から身体の条件が違います
お寺へ行く日は、座る時間だけを見ても足りません。
車で移動する。
到着してしばらく立つ。
法要で長く座る。
その後に食事や会話が続く。
宇城市松橋周辺でも、お寺への移動に車を使う方は多いと思います。
車内では股関節を曲げた姿勢が続きます。そこから降りて間もなく、正座や低い椅子で再び股関節を曲げることもあります。
「お寺で座ったから腰が重くなった」と考えていても、実際にはその前の車移動から身体が動きにくくなっている場合があります。
一日の流れで考えると、腰の重さが出る理由を整理しやすくなります。
座っている途中にできることは大きなストレッチではありません
法要中などは、自由に立ったり身体を伸ばしたりできないこともあります。
その場合、大きく動く必要はありません。
可能であれば、
足首を小さく動かす。
膝の位置を少し変える。
左右のお尻へかかる体重を入れ替える。
といった小さな動きでも構いません。
同じ姿勢を長く固定しないことが目的です。
周囲の状況に合わせ、無理のない範囲で行ってください。
姿勢を頻繁に変えられない場面では、立ち上がった直後に急いで歩き出さないことも大切です。
立ち上がった直後は腰を反らして伸ばそうとしないでください
腰が重いと、身体を後ろへ反らして伸ばしたくなる方がいます。
ただ、長く座った直後は股関節もまだ曲がった姿勢から戻ったばかりです。
まずは、立ち上がった状態で両足へ体重を乗せます。
膝を伸ばし切らず、数回ゆっくり足踏みします。
左右へ小さく体重を移してみても構いません。
5〜10歩ほど歩いてから、腰の重さがどう変わるか確認します。
強く反らしたり、勢いよく前屈したりする必要はありません。
痛みが出る場合は無理に続けないでください。
腰が重いからとお寺へ行くことを控え続けなくてもよい場合があります
法要や行事は、単なる外出ではありません。
家族や親族と会う。
大切な人を思う。
昔から続けてきた行事へ参加する。
腰が気になるたびに「今回は行かない方がいいかな」と考えるのは、身体以外の負担にもなります。
長く座ると必ず腰を悪くするわけではありません。
自分がどの座り方で重くなるのか。
何分くらいで変化が出るのか。
立った後、歩けば変わるのか。
そこを知っておけば、座る時間や休憩の取り方も考えやすくなります。
強い症状がある場合は座り方だけの問題と考えないでください
長く座った後の腰の重さは、股関節の動きや座り方と関係することがあります。
ただし、足へのしびれが強い、力が入りにくい、歩きにくい、安静でも強く痛む、排尿や排便に異常がある場合などは、自己判断でストレッチを続けないでください。
必要に応じて医療機関で状態を確認することも大切です。
いつもの重さと明らかに違う時も、無理をしないようにしましょう。
整骨院元宇城松橋院では座った後の立ち上がりも確認します
整骨院元宇城松橋院では、長く座った後に腰が気になる方に対して、腰の動き、股関節の可動範囲、立ち上がる時の身体の使い方を確認します。
正座やあぐら、車移動など症状が出る場面も聞きながら、腰へ負担が集まりやすい動きを整理し、状態に合わせて施術を行います。
次のお寺参りで立ち上がる時に確認してみてください
長く座った後だけ腰が重いなら、腰を伸ばすことばかり考えなくてもよいかもしれません。
座っている間、股関節は曲がっています。
立つ時には、その股関節を伸ばす必要があります。
次にお寺で立ち上がる時は、勢いよく腰を伸ばす前に、自分がどちらの足を先に出しているか見てみてください。
そして立ったら、すぐに腰を反らさず数歩歩いてみます。
「座ると腰が悪くなる」と考えるのではなく、座った状態から立つまでの身体の使い方を見ること。
これが、法要やお寺参りを腰への不安だけで避けないための一つの手がかりになります。





















