授乳中の首肩こりと頭痛が重なる時に知っておきたい身体の使い方
授乳が始まると、赤ちゃんの顔を見るために自然と下を向く。
終わったら今度は床でおむつ替えや着替え。
ようやく横になっても、数時間後にはまた起きる。
産後1か月から1年ほどは、首や肩を休ませたくても、育児そのものを休むのは難しい時期です。
産後に肩こり・首こりと頭痛が重なる時は、首だけの問題とは限りません。授乳中の下向き姿勢、床でのお世話、抱っこ、睡眠不足などが1日の中で何度も重なります。首・肩・背中を同じ位置で支える時間が増えていないか、生活の流れから見ることがポイントです。ACOGでも、産後は出産による身体的な負担や睡眠不足とともに、首肩の痛みを伴う頭痛がみられることがあるとしています。
産後は「1回の授乳」より何度も繰り返すことが負担になります
授乳そのものは数十分かもしれません。
しかし、1日に何度も繰り返します。
赤ちゃんを見るために首を下げる。
腕で身体を支える。
肩を少し前へ出す。
背中を丸めたまま座る。
一度なら気にならなくても、同じ姿勢を何度も取れば、首や肩まわりに疲れが残ることがあります。
特に赤ちゃんが寝た後もスマホを見るなど、下を向く姿勢が続いていると、首を起こしている時間が思っているより少なくなります。
首がつらくても肩と背中は別々には働いていません
頭を支えているのは首だけではありません。
首の筋肉は肩や背中側ともつながり、肩甲骨まわりも姿勢を保つために働きます。
授乳中に背中が丸くなれば、頭は前へ出やすくなります。
その状態で赤ちゃんをのぞき込むと、首の後ろ側や肩まわりで頭を支える時間が増えます。
「首こりだと思って首だけ揉んでいるけれど、すぐ戻る」という方では、背中や肩甲骨の位置まで一緒に見た方が分かりやすい場合があります。
身体の不調は一か所だけで決めず、長時間姿勢や肩甲骨など必要な要素から整理することが松橋院の記事ルールでも重視されています。
頭痛があるからといって肩こりだけが原因とは限りません
首や肩が重く、その後に頭までつらくなると、「肩こりから頭痛が来た」と考えやすくなります。
ただし、頭痛は一つの原因で説明できるものではありません。
緊張型頭痛では、首や肩の筋肉に圧痛を伴うことがありますが、筋肉の緊張だけが原因と決まっているわけではありません。
産後は、
睡眠不足。
食事の時間が不規則になる。
授乳や抱っこで休憩が取りづらい。
身体的な疲労が続く。
といった条件も重なります。
そのため、「肩を揉めば頭痛も必ず楽になる」と考えるのではなく、首肩の状態と生活全体を分けて見ていくことが必要です。
床でのお世話は授乳とは違う形で首に負担がかかります
産後の生活では、床を見る時間も増えます。
おむつを替える。
着替えさせる。
寝かしつける。
一緒に遊ぶ。
床に座って行うと、赤ちゃんの位置が自分よりかなり低くなります。
そのため首だけを下へ曲げる時間が長くなります。
さらに、あぐらや横座りのまま身体をひねることもあります。
授乳では腕で支える。
床では前かがみになる。
この2つは違う姿勢ですが、どちらも首・肩・背中を休ませにくい点では共通しています。
赤ちゃんを見るためにずっと下を向かなくても構いません
授乳中は赤ちゃんの様子が気になり、ずっと顔を見ていたくなるものです。
ただ、毎回授乳中ずっと下を向き続ける必要はありません。
赤ちゃんの姿勢が安定している時は、一度視線を前へ戻してみます。
首をゆっくり起こす。
肩の力を抜く。
背もたれがあれば身体を預ける。
数秒でも構いません。
「正しい姿勢を保つ」ことより、同じ姿勢を長く続けないことを意識してみてください。
クッションの高さが合わないと肩で支えやすくなります
授乳時に赤ちゃんの位置が低いと、自分の身体を下へ近づけることになります。
すると、
首を下げる。
背中を丸める。
肩をすくめる。
という姿勢になりやすくなります。
授乳クッションや枕などを使い、赤ちゃんを自分の方へ近づけると、上半身を大きく倒さずに済む場合があります。
高さは毎回同じである必要はありません。
ソファ、椅子、布団など、授乳する場所によって変えて構いません。
無理に胸を張るより、「自分が赤ちゃんへ近づきすぎていないか」を確認する方が現実的です。
立ち上がった後に肩を下ろす時間を作ってみてください
授乳が終わると、すぐ次のことが始まります。
赤ちゃんを抱く。
げっぷをさせる。
寝かせる。
洗濯物を見る。
肩を休ませる暇がないまま、次の姿勢へ移ることもあります。
そんな時は、長いストレッチをする必要はありません。
赤ちゃんを安全な場所へ寝かせた後に、
一度立つ。
両腕を身体の横へ下ろす。
肩を軽く上げて、ゆっくり下ろす。
これを2〜3回行う程度でも構いません。
肩を大きく回すことより、「支える姿勢をいったん終える」ことが目的です。
痛みやしびれが強くなる動きは続けないでください。
睡眠不足が続くと身体の疲れ方も変わります
産後は、まとまった睡眠を取りにくい時期があります。
夜中に授乳する。
赤ちゃんが泣く。
寝かしつけた後もしばらく眠れない。
ACOGでも、産後の頭痛には新生児との生活による睡眠不足などが関係することがあると案内しています。
睡眠が細切れになると、「朝になれば身体が回復している」という感覚を得にくいこともあります。
首肩の疲れだけを見るのではなく、
夜に何回起きたか。
昼に少し休めたか。
頭痛が出る時間帯はいつか。
も一緒に記録してみると、自分の傾向が分かりやすくなります。
頭痛がある時は産後だからこそ注意したい変化もあります
産後の頭痛をすべて肩こりとして扱うことはできません。
特に出産後6週間ほどまでは、産後高血圧や産後子癇前症が起こることがあります。
頭痛がなかなか治まらない。
視界がぼやける、光が見える。
息苦しさがある。
顔や手が急にむくむ。
強い吐き気を伴う。
こうした症状がある場合は、肩を揉んで様子を見るのではなく、産婦人科などへ速やかに相談してください。
また、突然の激しい頭痛や、普段と明らかに違う頭痛も医療機関での確認を優先します。
車での送迎が加わると首を固定する時間はさらに増えます
宇城市松橋周辺では、赤ちゃんを連れて買い物や家族の送迎で車を使う方もいると思います。
授乳で下を向く。
床でお世話をする。
その後は車で前を向き続ける。
首から見ると、向きは違っても「同じ姿勢を保つ時間」が続きます。
外出後に肩こりや首こりが強く感じる方は、育児だけではなく車に乗っていた時間も含めて振り返ってみてください。
整骨院元宇城松橋院では授乳姿勢だけに絞らず確認します
整骨院元宇城松橋院では、産後に首肩のつらさが続く方に対して、首肩の緊張、肩甲骨の動き、背中の姿勢を確認します。
授乳や床でのお世話など、1日のどこで負担が重なっているかも聞きながら、状態に合わせて施術を行います。
次の授乳で肩を揉みたくなったら、その前の数時間も思い出してみてください
授乳中に肩が重くなり、首までつらくなる。
その後に頭まで痛く感じる。
そんな時は、授乳姿勢だけを原因にしなくても構いません。
その前に床で長く下を向いていなかったか。
抱っこを続けていなかったか。
昨夜は何度起きたか。
車で長く移動していなかったか。
産後は、一つひとつの動作よりも、それらが休みなく重なることがあります。
育児を休めないからこそ、完璧な姿勢を目指すのではなく、首を起こす、肩を下ろす、背中を預けるといった短い休憩を挟んでみてください。
赤ちゃんを見る時間を減らすためではありません。
これからも抱っこや授乳を続けるために、自分の首・肩・背中にも少し休む時間を作っていきましょう。





















