背中が丸いと肩が上がりにくい?腕を上げる時の背中とのつながり
仕事に集中していて、ふと画面から目を離した時。
背中が丸まり、頭が前へ出ていることに気づく。
そのまま伸びをしようと腕を上げると、肩が重く感じる。
40代のデスクワークでは、こんな経験がある方もいるでしょう。
背中が丸い姿勢では、肩甲骨の位置や胸まわりの動きも変わるため、腕を上げにくく感じることがあります。ただし「猫背だから肩が悪い」と単純に決めることはできません。腕を上げる時は肩関節だけでなく、肩甲骨や背中も一緒に動いているからです。
腕は肩だけの力で上まで上がっているわけではありません
腕を真上まで上げる時、肩の付け根だけが動いているように見えます。
実際には、腕の骨が動くのに合わせて肩甲骨も向きを変えています。
さらに、その肩甲骨が動く土台になるのが背中側です。
そのため、
肩関節。
肩甲骨。
背中。
この三つを完全に切り離して考えることはできません。
肩を上げにくい時に、肩だけを何度も回しても変わりにくいことがあるのは、このためです。
背中を丸めたまま腕を上げると違いが分かります
難しい検査をしなくても、動きの違いは自分で確認できます。
まず、椅子へ浅く座ります。
少し背中を丸めた状態で、両腕を前から上へ上げてみてください。
次に、無理に胸を張らない程度に上半身を起こして、もう一度腕を上げます。
人によっては、上げやすさや肩まわりの感覚が変わります。
これは「背筋を伸ばせば肩が良くなる」という意味ではありません。
背中の位置によって、腕を上げる時の身体の使い方が変わることを確認するためです。
背中が丸くなると肩甲骨の位置も変わります
長時間パソコンへ向かっていると、身体は少しずつ前へ寄りやすくなります。
背中が丸まる。
頭が前へ出る。
肩も前方へ移る。
この時、肩甲骨も背中の形に合わせて位置を変えます。
その状態から腕を高く上げようとすると、普段より肩の前側や上側が詰まるように感じる方もいます。
「肩が硬くなった」と感じていても、腕を上げる前の姿勢からすでに条件が変わっていることがあるのです。
問題は「丸い姿勢」より、そのまま長く動かなかったことかもしれません
背中が丸くなること自体を悪い姿勢と決める必要はありません。
人は座っていれば、背中を丸めることもあります。
少し前へ寄る。
背もたれへ預ける。
身体を左右へ向ける。
こうした変化は自然です。
気をつけたいのは、一つの姿勢を長く続けることです。
午前中から昼までほとんど同じ位置。
午後もまた画面へ向かい続ける。
その後で急に腕を高く上げれば、肩まわりが重く感じても不思議ではありません。
「猫背を直す」より、「姿勢を途中で変えられているか」を見た方が実生活では役立ちます。
胸を張り続ければよいわけでもありません
肩を上げやすくしようとして、強く胸を張る方もいます。
肩甲骨を後ろへ寄せる。
顎を引く。
背筋を伸ばす。
その姿勢を一日中保とうとすると、今度は背中や首へ力が入り続けることがあります。
腕を上げるために必要なのは、固めた「良い姿勢」ではありません。
丸まることもできる。
起こすこともできる。
腕を上げる時には肩甲骨も動く。
こうした動きの余裕がある方が大切です。
仕事中に肩を上げる場面は意外とあります
デスクワークでも、腕を上げる場面はあります。
棚からファイルを取る。
上着を着る。
髪を結び直す。
伸びをする。
その時だけ肩が重く感じると、「四十肩が始まったのでは」と不安になる方もいるでしょう。
ただ、腕を上げにくい状態すべてが四十肩・五十肩とは限りません。
座った後だけ上げにくい。
動いているうちに変わる。
左右で感覚が違う。
このような違いを見ておくと、肩の状態を整理しやすくなります。
肩だけでなく脇や背中につっぱりを感じることもあります
腕を上げた時、肩そのものより脇や背中がつっぱる方もいます。
腕と体幹をつなぐ筋肉の中には、背中側から腕へ続くものもあります。
そのため、背中をほとんど動かしていない生活では、肩を上げた時に広い範囲の張りを感じることがあります。
「痛い場所=悪い場所」とは限りません。
どこからつっぱりが始まるのか。
どの角度で止まりたくなるのか。
こうした動きの途中も確認してみてください。
仕事の合間は「肩回し」以外の動きも使えます
肩が重いと、大きく肩を回したくなるかもしれません。
それで楽に感じるなら、無理のない範囲で行って構いません。
ただ、背中が丸まった状態が長かった方なら、肩だけでなく上半身全体を動かす方法もあります。
椅子から一度立つ。
両腕を身体の横へ下ろす。
背中を軽く丸める。
次に身体をゆっくり起こす。
これを数回行います。
大きく反らす必要はありません。
「丸まった姿勢から別の姿勢へ移る」ことが目的です。
腕を上げる時に腰を反っていないかも見てみます
背中が動きにくい方の中には、腕を上げようとした時に腰を大きく反らす方もいます。
鏡の前で腕を上げると分かりやすいでしょう。
腕が耳の横まで来る前に、
お腹が前へ出る。
腰が反る。
身体全体が後ろへ傾く。
こうした動きが出る場合は、肩だけでなく体幹全体で腕の上がりにくさを補っていることがあります。
腕がどこまで上がるかだけでなく、「どうやって上げているか」も見てみてください。
車移動まで続く日は前向きの姿勢がさらに長くなります
宇城市松橋周辺では、仕事の後も車で移動する方が多いと思います。
職場でパソコンを見る。
帰りはハンドルを握る。
帰宅後はスマホを見る。
一日を通してみると、身体を前へ向けて過ごす時間がかなり長くなることがあります。
夕方になると腕を上げにくく感じる方は、肩だけでなく「今日、背中をどれくらい動かしたか」も振り返ってみてください。
肩が上がらない時に無理やり伸ばさないでください
腕の動かしにくさには、注意したい変化もあります。
急に肩が強く痛み始めた。
腕をほとんど上げられない。
夜間も強く痛む。
転倒やケガの後から動かしにくい。
腕や手にしびれ、力の入りにくさがある。
このような場合は、猫背や背中の硬さだけと考えず、医療機関での確認も検討してください。
強い痛みを我慢して、無理に腕を上まで伸ばす必要はありません。
整骨院元宇城松橋院では肩の角度だけを見ません
整骨院元宇城松橋院では、腕を上げにくい方に対して、肩の動き、肩甲骨の動き、背中を含めた上半身の使い方を確認します。
仕事中の座り姿勢や、どの高さから上げにくくなるのかも整理しながら、状態に合わせて施術を行います。
次に背中が丸まっていることに気づいたら、そのまま腕を上げてみてください
仕事中、ふと「また背中が丸まっている」と気づくことがあるでしょう。
その時に、慌てて胸を張る必要はありません。
一度その姿勢のまま、無理のない範囲で腕を上げてみる。
次に姿勢を少し変えて、もう一度上げてみる。
それだけでも、背中と肩の動きがつながっていることを感じられるかもしれません。
肩を上げにくいからといって、肩だけを直そうとしない。
背中を丸めること自体を悪者にするのでもなく、いろいろな姿勢へ移れる身体を保つ。
デスクワークを続けながら肩を使いやすくするには、その考え方の方が日常へ取り入れやすいはずです。





















